「強いて言うならで良いですか?」

咲子が言う。

「何だ?」


「焼き八つ橋は嫌です。

あの独特な香りというか味と言うか…

私は好きじゃありません。」

咲子が言う。


「あのシナモンみたいな味のヤツですか?

私もあまり…」

沙羅が言う。


「私もだ…」

マリアが言う。


「確かにあれは嫌いな人が多いからなぁ、俺もあまり好きじゃないけど。。

好きな人は、あのニオイと味が最高って言う人もいるけどな。


でも生八つ橋は旨いぞ?

和菓子って言うか餅みたいなヤツの中に餡とかが…

って買って来た方が分かりやすい…


じゃなくて、お前ら二人への個人的なお土産!!」

幸大が言う。

「私たち2人を置いていくからって…

この程度で罪滅ぼしのつもりですか?」

咲子が言う。

「いや…そうじゃなくて…」


「でも…ここにいるマリアさんも当然ながら姫野さんたちとそれはそれは楽しくお過ごしになるんでしょうね?

私は旅行なんて行ったこともないので想像すらできませんが。」

咲子が言う。



「そんなに責めないでくれよ…」


幸大が言う。