「優衣は教師としての職業柄もあるけど…年上ぶるというかお姉さんぶったりする。」


「でも…そうじゃないと幸大君が甘えてくれなくなるし…」

優衣が言う。


「沙羅は俺はもちろん、他の皆にも遠慮をしたり気を遣い過ぎ。」

「あぅ…

でも…私は一番年下ですし、元からあまり積極的じゃないので…」

沙羅が言う。


「マリアは言葉使いが悪いし、口より先に手が出る。」


「うっ…

それは育ってきた環境のせいだ。」

マリアが言う。



「朱鳥は天の邪鬼過ぎる。

俺は女心とかってよくわかんねぇし、何かあるならストレートに言ってくれ。」


「それができたら鈍感なあんた相手に苦労はしてないわよ…」


朱鳥が言う。


「華乃はたまに人を見下す時があるな。」


「私はこの中では新参者だからな。

幸大君に釣り合うためにも、他の皆よりも優位に立とうとしているのだよ。」

華乃が言う。


「アゲハは…発言がマニアック過ぎる。」



「幸大様も相当マニアックな方ですからお嫌いではないと思いますわ。」

アゲハが言う。


「で…何か直そうという努力は?」

幸大が言う。

「さーて、寝ましょう。」

姫野が言う。

「まったく…都合のいい。」

幸大が溜め息を吐く。


「さー、寝よ寝よ。」

クーニャが言う。



「今言ったこと以外にも色々あるけど…


それでもって言うか、だからこそ…

お前らを愛してるよ。」


幸大が暗闇の中で声を響かせた。