「さーて、私たちは言ったんだから次は幸大君が私たちのことを言うべきじゃないかにゃ?」

クーニャが言う。

「あ…急に眠気が。

そろそろ寝ないとな…」

幸大が言う。

「幸大さんは眠気が吹き飛ぶくらいの痛みを味わいたいと言うわけですか?」

咲子が言う。


「じょーだんだよ!!」

幸大が言う。


「じゃ…素直に言いなさいよ。」

朱鳥が言う。


「はいはい…

大したことじゃないけど…


姫野はいつも皆から一歩退いてる。」

幸大が言う。


「…。

まぁ…そうかもね。

だって…皆の中じゃ、私が一番最初に幸大と関わりがあったじゃない。

すぐに…クーニャとか咲子も入って来たけど。

私が幸大と仲良くても…時間的なモノだから、って言われたくなくて、少しだけ避けてたかもね。」

姫野が言う。

「逆に…クーニャは積極的だけど、ぶっちゃけ…健全な高校生としての節度を持ってほしいな。」

幸大が言う。

「それは無理かにゃ。


黄昏の眼の吸血鬼は別名『淫靡なる吸血鬼』だもん。


むしろ、その名に恥じないくらいえっちぃ娘にならないと!!」

クーニャが無駄に意気込む。



「それから、咲子は尽くしてくれるのは良いけど…


もう少し頼ったり甘えてほしい。


何でも淡々と卒なくこなすから中々俺からは手を出せないしさ。」

幸大が言う。

「幸大さんも甘えたり頼ったりしないじゃないですか。

似た者夫婦になれますよ?」

咲子が言う。