ハーレム ブラッド2

「捕食者…じゃないだろ。」

幸大が言う。


「吸血鬼もゴブリンも人狼もその命は生きようと思えば半永久的だ。

人狼とゴブリンが人間を殺し続ければやがて餌は無くなってしまう。」


「は?

でも、人狼は人間じゃなくても良いんだよな?

だったら…」


「なぜ、人間を襲うか、と聞きたいのだろうが君も吸血鬼になった時に気づいているだろう?


この世の生き物で最も弱い生き物こそが人間だと。


弱い餌を食べるのが確実に食事にありつくための方法だ。




そして、人間の絶滅を恐れた人狼とゴブリンは互いに思ったのだ。


人間を捕食する者を捕食すれば良いと。


ゴブリンも人狼も…そして吸血鬼も半分は人間だ。


ただ、吸血鬼は空も飛ぶ。

何よりも…鮮血や蒼月の眼の吸血鬼は人狼やゴブリンでも簡単には勝てぬ。


それに捕食しようにも…捕食されるような吸血鬼は大体はほとんど血液の無い者たちだ。」

父親らしき狼が言う。


「で…ゴブリンと人狼が互いに捕食者か。


でも、この現代の人の多いところでそんなことが…」


「そう言い切れるか?」

父親らしき狼が言う。


「…。

いや…確かに吸血鬼の中でも人間を襲ったり厄介な吸血鬼の王のまがい物を作って騒ぎを起こしたり…」

幸大が言う。