ハーレム ブラッド2

資料室兼保管室


「ん〜!」

優衣が段ボールを棚の上の方に置こうと背伸びをして頑張る。


「あ…」

優衣の手から滑り落ちる。


「よっと…」

優衣の後ろから伸びた手が段ボールを押し上げて棚の上の方に置く。

「あ…ありがとうございます…


って、幸大君!?」

優衣が振り返って驚く。

「どーいたしまして。」

幸大が笑いながら言う。

「どうしてここに?」


「クーニャが衣装の仮縫いができたから優衣に許可をもらって来いって。」

「あ…そうなんだ。」

「で、優衣は?」

「ここにある段ボールを全部棚に戻してほしいって学年主任の先生に言われちゃって…」

優衣が積み重ねられた10個の段ボールを見る。

そして既に十数個の段ボールがいくつかの棚に入れられていた。


「はぁ…」

幸大が溜め息を吐きながら優衣に近づく。

「幸大君?」


ペチンッ!

「あうっ!」

幸大が優衣の額を軽く叩く。



「そういう時は声をかけろっての…」

幸大がそのまま頭を撫でる。


「だって…私が頼まれた事だし…」

優衣が言う。

「一人でやれなんて言われなかっただろ?」


「それは…そうだけど。」