「幸大さんが私たちの記憶を失った罰です。


簡単には私たちの血を吸わせないってことですよ。」

咲子が言う。


「そうそう。


だから幸大君は私たちが幸大君に血を吸わせたいって思うように努力してね?」

クーニャが言う。

「ま…ちょっとやそっとじゃ吸わせないけどね?」

姫野が言う。


「いや…でもさ…姫野とマリア、優衣と沙羅はどちらかで良いんだろ?

だったら不公平じゃないか?」

幸大が言う。

「ふぅ…幸大さんってムダに自分のハードルをあげますよね。」

咲子が言う。

「え?」

「だったら、5人の血を吸ってからでなければ私の血を吸うことは許しません。


そういう条件ならば良いですよね?」

咲子が言う。


「はぁ…

わかったよ…。

別に…俺は嫌じゃないしな。」

幸大が小さく言う。

「幸大君!!」


またまたクーニャを皮切りに全員が幸大に抱きついた。



『ふっ…。

では…余はダリシスに土産を渡すのでな。

幸大も頑張れ。

そなたには丁度よい土産を買ってある。』


「土産?」


『海外製品だが効き目はかなり高いから使用時には気をつけよ。



精力剤と媚薬だ。


ではな…』


ヴァンが立ち去った。


「な!?

余計なもの買いやがって!!」

幸大が言う。

「これ…私たちに使われちゃうんだ…

そして…

やんやん〜!」

優衣は妄想に浸っていた。