「なんてな…

おい、二度とアゲハにも、アゲハの親父にも手を出さないと誓え。


そうすれば今回は助けてやる。」

幸大が言う。


「は、はい!!

もう二度と手出ししません!!」



「よし…その馬鹿野郎を連れてさっさと出ていけ。

あ、他のそこら辺に転がってる奴も退散させろ。」


「はいっ!」

「さっきの誓いを破ったら…死ぬよりも酷い目に遭わすからな?」


「ひぃぃぃっ!?」


見合い相手とその父親、そして男たちが立ち去った。



「さて…」


幸大がアゲハの両親の方を向く。

「…。」

父親は俯いていた。


「貴方が幸大君ね?


娘がいつもお世話になっています。

貴方のことは娘からたくさん聞いてるわ。」

母親が笑う。


「ちょっと、お母様!?」


アゲハが母親に近づく。


「いつも、学校の話を聞くと幸大君のことしか話さなくて…」

「そんなことありませんわ!!」

アゲハが言う。