ハーレム ブラッド2

「治す方法は無いんですか?」

沙羅が泣きそうな顔で言う。

「現在は資料もほぼ無い。

ただ経過を見るしかないと思うのだが…」

榊パパが言う。


「余も各地の資料を探してみる。」

ヴァンが病室を出ようとして立ち止まる。


「幸大に忘れられたそなたたちに一言。


記憶の有無と愛の有無は違うということを胸に留めておくと良い。

では…」


ヴァンが立ち去る。


「何か…ヴァンってたまにカッコいいことを言うよねぇ…」

クーニャが言う。


「幸大、本当に何も覚えてないの?」

姫野が言う。

「覚えてないと言うか…まるで…無理矢理誰かに記憶を抜かれたみたいだ。


何か…こう…腑に落ちない感じだ。」

幸大が言う。


「ふぅ…。

忘れたのなら思い出すまで待つしかありませんね。」

咲子が言う。

「ごめん。」

幸大が謝る。

「幸大さんらしくないですね…」

沙羅が言う。

「幸大君がすっごく下手に出てる!?」

クーニャが言う。


「…。

幸大さん、よく聞いてください。」

咲子が言う。


「何ですか?」

「幸大さんと私は一緒に暮らしています。」

「え!?

…。

あれ?

…今までどうやって生活していたか解らない!?

何で!?」

幸大が言う。