ハーレム ブラッド2

「しまった!!」

後ろにいたアゲハたちを狙う吸血鬼。


「くそっ!」


ヴンッ!

幸大が高速移動する。



ドシュッ!


「グァッ!?」

幸大はアゲハたちの盾となり腹を敵の爪が貫通する。

「幸大様!!」

アゲハが叫ぶ。


「このぐらい平気だ!!」


ザシュッ!

幸大の傷口から無数の鉄血の針が伸びて敵を突き刺した。


「それより、優衣は!?」

幸大が振り返る。


「ごめんね…

ちょっと、痛いかな…」

手を後ろで縛られた優衣の腹を敵の腕が貫通していた。


「優衣ーーーー!!」

幸大が叫ぶ。


「落ち着け!

彼女ならすぐに回復して…」

華乃が言う。


「ダメよ!!

手が貫通したままだと邪魔になるから…回復ができないわ!」

姫野が言う。



「うぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」


幸大が頭を抱える。


―鮮血ノ闘争ト―

「ダメだ…」

幸大が言う。


―黄昏ノ欲望ト―

「黙れ!」

幸大が叫ぶ。

―蒼月ノ虐殺ト―

「止めろ…」

―翡翠ノ解放―


「…。」

幸大が沈黙する。


「幸大さん?」

咲子が言う。



「うぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」


ギュルルルル…


高速で回転する鉄血の円盤が幸大の周りに浮遊する。