「どうかしたんですか!?」

沙羅が心配そうに言う。


「いや…靴が綺麗になってる。


磨かれてる…?」

幸大が言う。




校門

咲子に玄関でのことを話した。


「私も…靴は下駄箱の上に置いていたんですが…


中敷きが左右逆に入れられてました。」

咲子が言う。

「誰かに恨みでも…ってことはやっぱり幸大関連よね。」

姫野が言う。



「しかも幸大さんの靴は磨かれていた…

ならば、幸大さんに好意を持った人間が私たちに嫌がらせをしたと考えるのが妥当ですね。」

咲子が言う。

「どこの誰かにゃ〜?」

クーニャが怒りながら問い詰める。

「んなこと聞かれても知らねぇよ…」

幸大が言う。

「幸大さんが寒気を感じた時にしたって言う人の気配…の人?」

沙羅が言う。

「ストーカーかよ。」

マリアが言う。


「ストーカーねぇ…

直接告白とかをしてくれたら良いのに。」

幸大が言う。

「女を侍らしてる奴に普通の人は告白なんかしないわよ。」

姫野が言う。


「もう少し様子を見て酷くなるようならなんとかしましょう。」

咲子が言う。






学校

職員用下駄箱


「ふぇーん!

靴の裏にぎっしり画鋲刺したの誰〜!?」

優衣が泣いていた。