「しかもさ、お前仲良さげに話してたじゃん。クソー、だいぶ先越された」


ツルツルした頭を抱える奴を、冷ややかな目で見つめる。


「ってかさ、お前俺のこと……」

「知らん」

「はぁ、やっぱりなー」


わざとらしくため息をつく仕草が鼻につく。

なんなんだ、こいつは……。


「俺は鈴木茂。改めてよろしくな」

「おう」


やべー、すごい印象ない名前……。

コレは多分あと57回くらい忘れそうだな。