ガシッッ


 私は、あおいちゃんの腕を引っ張ってしゃがんだ。



 『桐谷ー、どしたー?』


 『え?今、誰かに呼ばれたよーな…』


 『空耳じゃね?』


 『んー、多分…』


 セーフ!!!!


 「ちょっと、何すんの!!」


 「あ、ごめん!!」


 私は、掴んでいたあおいちゃんの腕を放した。