恋愛同盟

「あっ・・・そういえば、さっき言いかけてたコトだけどよ・・・」



ん?そういえばさっき何か
言いかけてたような・・・



「・・・・・・まあいいわ。じゃあな。」



いいんかいっ!


「バイバイ!!」


あたしは、2人が見えなくなるまで見送っていた。


「さっきいいかけてたこと・・・か・・・・・・」




・・・ほんとはね、聞こえてたんだ。



遥斗が言いたかったこと・・・



『お前の家ってどうなってんの?』



聞こえてたんだ。・・・誤魔化しちゃったけど・・・・・・



聞こえてたんだよ・・・遥斗・・・。



空には満天の星空が輝いていたのに、


あたしは、それが涙でくもって見えなかった。