恋愛同盟

「遥斗って言ったのッ!!
遥斗なんだよ…ッ
あたしは…
あたしは遥斗がッ
好きなのっっ!!」




一気に涙まじりの声でしゃべった。




想いが・・
あふれて
あふれて止まらない。



「なん…で
も…っと……ッ」




何でもっと
可愛く言えないのかなぁ??



何でもっと
上手に言えないのかなぁ??



ホントは・・
もっともっと



可愛く言って
上手に伝えて
遥斗のコト、ドキドキさせたかったのに。




これじゃあ、
まるでケンカ売ってるみたいだよ…




「遥斗~~っ
ごめんねぇッ!
ごめ・・?!」




その瞬間、
あたしの目の前は
真っ白になった。