恋愛同盟

ぎゅっ




「!」



「落ち着け。」




遥斗が
優しくあたしの手を握る。




「なに??
ゆっくりでいいから、
言って。」




すぐ上に、
優しいその顔がある。




ねえ、
こんなときも
優しいんだね。




次々
わかってしまう、
遥斗の良い所。




小さく深呼吸する。




「あたしね?
す…好きな人が、分かったの…」