恋愛同盟

精一杯の感謝の気持ちを込めて、
あたしは
歩き出す。




バイバイ。
バイバイ、大翔。




「美音!!」




小さくなった大翔が
後ろの方で
大きく呼ぶ。




あたしは
足を止めて
半分大翔の方へ
向き直る。




「大好きだからな!!
絶対っ!!
ずっとずっと!!!



美音、
俺は美音の笑顔がー…」




そこまで言って、
大翔の声は
通りすがりの
車のクラクションに
かき消された。




ねえ大翔。
大翔は、
いつもあたしを
これでもかってくらい助けてくれたよね??