恋愛同盟

パッと
離された手。




遥斗の
あたたかさが
残ってて、



それが消えないように、
あたしは
自分の手を
キュッと握った。




「お、おい!
待てよ!!
遥斗!!!」




どっかへ行こうとしてた遥斗を
慌てて大翔が呼び止めようとする。




「いいよ!
大翔!!」




「けど…」