ここどこ…?




あたり一面は真っ白でなにもない。




あたしどうしたんだっけ?



確かアーケードの下敷きになって…




「美音ちゃん。」




誰かにそう呼ばれた。




この声は…




「お…ばあ…ちゃん?」




なんでおばあちゃんがここにいるの?
だっておばあちゃんは…




「美音ちゃん。
あなたがこっちに来るのはまだはやいわ。」




「えっ…」




「あなたには大切な物があるでしょう?
まだ死んじゃだめよ。
あなたはまだ生きるの。」



「おばあちゃん…」




「ほら!はやくいきなさい。
私はちゃんと見守ってるから。
美音ちゃんには幸せになってもらいたいの。」