恋愛同盟

「俺、美音を守るから。」




どっちの心臓か
もうわかんないけど、
速くなった気がした。




「もう2度とこんなことがないように…



美音を守るから。」




「…でも、悪いよ。
大翔にメイワクかけちゃうし…」




「俺に、守らせて?」




その声は、優しくて、力強くて…




「…うん。」




……大翔みたいだなって思ったよ。





「で・大翔…」




「んっ?…あっ!」




『ごめんっ!』っていいながら大翔が勢いよく体を離した。




その日の勉強会は
いつにもまして、大翔に落ち着きがなかった



…遥斗に怒られてたけどね。




ーねぇ、大翔。
あのとき、
『あたしを守る』って言ってくれたとき、
心臓が速くなったのは…



あたしだけじゃ、ないって…



思ってもいい?



------追試までとうとう後1日!!!------