恋愛同盟

「遥斗〜!
これ訳わかんない!」



さて遥斗先生の勉強塾2日目です。


――が。
相変わらずあたしは毎回のことのように問題がわかりませんっ!



「少しは自分でしろよ…」


遥斗があきれぎみにあたしに言う。



「だって遥斗の説明分かりやすいから!」



「はぁ〜。
だからここは…」



顔近ッ!!



また訳もわからずドキドキしてる。
そんな近かったら気になって集中できないよッ!



そんなことを考えてたら



―スパーン!



「いったあ!」



「美音!せっかく人が労力使って教えてやってるのに聞けよ。」



仕方ないじゃん…顔近かったんだから…


「遥斗〜俺もわかんねえ。
助けて−!」



遥斗があきれて大翔のほうに行こうとしてる。



「ごめんなさい!
ちゃんと聞くから見捨てないで−!!
だから大翔。もう少し待って?」



「次きいてなかったら
マジ見捨てるからな。」