「好き」



あ、まただ。



また、彼の声しか聞こえなかった。



好き、なんて。



そんなの、嘘でしょ?



だって、だって



彼には、



「彼女が居るでしょ?」



「あぁ、別れた」



わか、れた?



昨日まで仲良しに手繋いでたのに?