興味本位で入ったわけではなかった。

これは言い訳でしかない。

村の人たちは皆、優しくいい人だ。
物知りで、何でも教えてくれた。

だか、この森のことになると
誰もが皆、口を閉ざす。

深く聞けば、
人が変わったように声を荒げる。


そんな森を
地獄への入口へと続いてるという森を
私は自分の目で確かめたかった。

本能が私を呼んでいた。

だから私は黄泉の森に入った。