それなのに、気づけば私は
知らず知らずのうちに奥にいた。

引き寄せられるかのように
奥深くまで歩いて来てしまっていた。


前にも味わったようなこの絶望感。

たった一人、
違う世界に取り残されたかのような恐怖感。

本当にもうあの村に、
私の家に戻れないんじゃないか
という脱力感。

皆の言ってたように、
この森には近寄らなければよかった
という後悔の念。