「…でも……、やっぱり あんまり喜べないよ。」 あたしが尚も不満をこぼすと、おじいちゃんが涙目であたし に無言で訴え始めた。 ――この学校に通ってくれといわんばかりに。 あたしはおじいちゃんのこの顔に弱い。 おじいちゃんといっても 実年齢はまだ40代後半。 しかも見た目はもっと若く 見える。 そんな人にこんな顔をされると自分が悪いと思い込んでしまう。