「……んっ、」



あたしは呼吸が苦しくなって

悠弥くんの胸を押した



好きな人とキスをするのが
こんなに嬉しいなんて

知らなかった





まるでこの世界にいるのは
あたし達だけみたいな気がして



あたしはそっと悠弥くんの
背中に手を回した





悠弥くんの胸に顔をうずめて


夢じゃないって感じて




あたしにはそれだけで十分で




『乃愛、』


「んむぅ……」





耳元で甘く囁いた悠弥くんの
口付けに酔いしれた