口には出してみたけど 悠弥くんからそうだよ、って 聞くのが怖い あたしはギュッと目を瞑って 制服のスカートを握りしめた 『……何の事だ?? 俺、彼女なんていないんだけど』 えっ……?? だって、 「だって、今日も少し前にも 女の子と二人でいたよね」 彼女がいないなら、あの女の子は誰だったんだろう 『女の子?? ――あぁ、紗季のことか』 悠弥くんが知らない女の子の 名前を呼んだだけで あたしの心臓は締め付けられたみたいに痛みだした