『えっ……??』
悠弥くんの腕の力が緩み、
あたしは悠弥くんから身体を
離して翼くんの前に立った
「翼くんの気持ちは嬉しいけど
でも、あたしは……」
『はい、分かってますよ』
「えっ??」
翼くんがそう言って
あたしの頭を優しく撫でた
『……本当に、
世話が焼けますね』
「翼くん……??」
『それでは、僕は先に戻ります
寮が閉まる前に戻ってきて
くださいね??』
そう言う翼くんの目はあたし
にではなく、
悠弥くんに向けられていた
『……努力する』
「??」
首をかしげているあたしと
その場に立ったままの悠弥くんを残して
翼くんは行ってしまった

