――着替えてみんなで寮に戻る途中、
「あれ??」
『どうしたの??』
かばんの中を見ても
ポケットに手を入れても
「携帯がない」
『教室に忘れたんじゃねぇか??』
「――あっ、」
メイド服のポケットの中に
入れたままだ
「あたし取りに行ってくる、」
『おい』
『一人じゃ危ないよ??』
尚ちゃんと瑠唯くんはあたしを止めたけど、
あたしの足は元来た道を
走り出していた
「大丈夫、
みんなは先に帰ってて」
『、……』
誰かが何かを言ったような
気がしたけど
あたしはひたすらに教室に
向かって足を進めていた

