――どのくらい歩いたのだろうか
『あ、あそこだな』
悠弥くんが照らす先に祠があり、その近くの石の上に貝殻が置いてある
「やっと、着いたあ」
あたしが貝殻を持ち上げて
安堵のため息を漏らした時、
ポツッと落ちてきた冷たい水が
あたしの頬を流れていった
「……雨??」
言葉に出した途端、雨が
勢いよく降り始めた
『ここにいるとまずいな、
どこか雨宿りできそうな
所に行かねぇと……』
辺りを見回すと遠くに小さな
小屋が見えた
「ねぇ、あそこに小屋がある」
『よし、走れるか??』
「うん」
あたし逹はその小屋を目指して走り出した

