「ねぇ、尚ちゃん??」 『んー??』 「尚ちゃんとこんな風に 並んで歩くのってさ、 あたしが引っ越しする前 以来じゃない??」 『そうかもなぁ』 「なんか、懐かしいよね」 あの頃は何をする時も どこかに行く時もいつも 隣に尚ちゃんがいた 「尚ちゃんは昔のままの 優しい尚ちゃんだね」 国道に続く脇道の階段を 上っていた時、上ばかり見て いたら階段を踏み外した 「きゃあっ!!」 ――ヤバい、落ちる!! そう思ってギュッと目を瞑った