穂積さんが用意してくれた 料理はどれもおいしくて、 さっきまでの不安な気持ちが どこかに行ってしまった 夕飯を済ませた後、お風呂が 一つしかないためみんなに 先に入ってもらい あたしはリビングからバルコニーに出た 夜は風が涼しくて気持ちいい ひとりでぼんやり立っていたらフワッと暖かい物があたしを 覆った 振り返ると穂積さんがいて 肩にカーディガンをかけて くれたみたいだった 「穂積さん」 「夏とは言え夜は冷えますからね」 「ありがとうございます」