紅一点!?~元男子校のお姫様~










完全に怒りに我を忘れて
取り乱した華穂さんは
あたしを睨み付けながら
まくし立てるように言った




『僕は何を言われても
構いませんが、
乃愛さんにこれ以上不快な
思いをさせるなら華穂さん
といえども
出ていってもらいますよ』



「っ、……」





しばらくの間、沈黙が部屋を
支配した





今にも泣きそうな華穂さんを
見て、

あたしは感じた


――華穂さんは本当に翼くん
の事が好きなだけなんだ


ただ少し不器用で家柄を
理由にして

うまく自分の気持ちを
素直に伝えられないだけ



普通に恋をしている女の子
なんだ