朝のHR終了後、尚ちゃんの
隣の席の子があたしの席に
来た。


あたしより色素が薄い髪の毛にくりくりっとした目、身長はあたしと同じくらいで

一瞬、女の子なんじゃないかと思うくらいかわいい顔をしていた。



『乃愛ちゃん、はじめまして。僕、進藤 瑠唯ってゆーの!!
よろしくね。』


瑠唯くんの無邪気な笑顔に
つられて、あたしも笑顔に
なる。


「こちらこそ、よろしくね。」

『ねえねえ、乃愛ちゃんと尚輝て知り合いなの―??』


「え??…あ、うん。家が隣同士でね、いわゆる幼なじみかな。」


瑠唯くんはふーんと言って
尚ちゃんを見た。


『じゃあ、乃愛ちゃんと尚輝は付き合ってる訳じゃないんだ。』


「『なっ…!!////』」


いきなりの瑠唯くんの言葉に
あたしと尚ちゃんの言葉が
重なった。