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なめらかに車が停止したのは
すごく大きなお屋敷だった
本当にここなのかと思い、
表札を見ると確かに
【神崎】
と書かれている
茶道の家元だって、言ってた
けど、ここまですごいなんて
想像外だよ……
いつの間にか車から降りて
いた翼くんがあたしの乗って
いる側のドアを開けてくれた
『乃愛さん、着きましたよ』
「は、はいっ……////」
慣れないことをされたせいか
あるいは、いつもより大人な
翼くんがあたしをエスコート
してくれるからなのか
あたしは胸がドキドキして
落ち着かなかった

