『はぁ!?』 『後で説明するから』 訳がわからないという顔の 尚輝を放っておいて 壁に耳を押し付ける 翼の部屋の会話に全神経を 集中させた すると、わずかに声が聞こえてきた 《……乃愛さん、僕とお見合いしてください》 『………!!』 お、お、おおおお見合いぃぃ!? 翼のヤツ… 乃愛ちゃんと付き合っても ないくせに何言ってるんだ?? ………と、とにかく落ち着こう 自分に言い聞かせるように 何回か大きく深呼吸をして もう一度、耳を壁にあてた