「…まあ、とりあえず 姫宮の席はあそこだ。」 やれやれ、といった感じで 先生が指を差した方を見る。 そこは窓側の後ろから2番目 だった。 ―あ、あそこ暖かくて気持ち良さそう なんて呑気なことを考えてたら先生の手が頭の上に乗っていた。 「ちなみに、姫宮は特別寮になったから。同じやつ案内よろしくな。 じゃあ、HR始めるぞ―。」 あたしの頭をポンと叩いて から先生は教卓に戻った のであたしも急いで自分の 席に向かった。