「あの!なんで自分のこと“ちゃん”で呼ぶんですかーっ!」


4階と1階では少し距離があるため、どうしても叫ぶ形となる。


「可愛いからーっ!」


それに負けじと、理由を叫ぶ私。


「ちょ…秘美さんには負けてますってー!」


「えー…あれ、嫌味かな?」


眉間に少しシワを寄せ、隣にいる苺に首を傾げたずねる。


「…秘美も充分嫌味だと思うけどね、私は。」


私が嫌味っ!?

それこそ嫌味だよ~…


なんて思いながら十優ちゃんたちと別れ校舎に入った。