「秘美ーっ!」


「秘美さぁーん!」


「あ、日向っ十優ちゃん!」



1年の教室のある4階から、今体育を終え、校舎に向かう私を見つけ
笑顔てぶんぶんと手を振ってくる2人。


十優ちゃんは見事に私になついたみたいで、
会うたびにふんわりとした優しく暖かい笑顔を向けてくれる。


すごく、すごく嬉しいんだけど…

なんでか、周りにいる女の子(たぶん全学年)から
とてつもなく冷たい視線を浴びるんだよね。


なに?

やっぱり日向モテるんだねー。

てか十優ちゃんが顔広いのかな?


なんていつも思うのだけど、それを苺たちに話すと
驚いた顔をしたあと決まって苦笑いをされる。