───パァン!
アナウンスと空砲が聞こえ、机まで全力で走る。
全力なのは私だけだったから、当然封筒は六枚ある。
悩んだ末、左から二つ目を取ろうとしたとき、右から来た男の子に取られてしまった。
ぱっと顔をあげて右を見ると、みんなもう封筒を取っていて、残った左端の封筒をを取った。
「──…………え?」
封筒を開けて、中身を確認した私は固まった。
苺が引いたあとなのに、桃札を引いたのだ。
そしてその封筒ののりしろ部分には、小さく畳まれた紙がテープで貼られてあった。
内容を見て青ざめた顔のまま、どうしたらいいかわからず、取り敢えず出しかかった桃札だけ封筒に戻し、美紀ちゃんと迅にぃの元に走った。
「ひぃ!なにがいる?」
「……」
にこにこと楽しそうな二人に、黙ったまま封筒を渡した。
「…“好きな先生”?」
ほんと、なにこれ。
どうしよう、とすがり付くように二人を見ると、
「…俺も教師だよ?つか、好きな先生って恋愛とは限らないだろ。」
「でもっ!」
「だぁいじょうぶ!なにかあったら俺がかばうから。」
泣きそうになっている私に美紀ちゃんが
「いっておいで」
と笑いかけてくれた。

