ふとした表情だったり

物の食べ方だったり

話すときの間合いだったり

好きな人を見るその視線だったり

色々なものが

変わらない侭でいる



考えている表情なんて

ほんとに昔と変わっていなくて

少し笑ってしまった



笑った私に気づいたとしたら

その後の表情まで

容易に思い浮かんでしまって

また少し笑えて

まだ紅茶は嫌いかな

なんて考えた



よくよく考えれば

私だって変わらないものはあって

昔とちっとも変わらないなんて

よく言われることで



それでも

身長とか

声とか

変わってしまった

あなたの中に

昔のあなたを見つけて

なんとなくホッとしてる



もしかしたら中身は

変わったかもしれない



それは触れないとわからないことだから

だから私は気づかない



でもふとした表情は

触れなくてもわかるから


だからきっと

これだけは

私だけが知っていること

そう信じたい