毎回他の男と会った時は達也と2人会う。
2人の暗黙のルールのように。
そして、許してもらうためにSEXをする。

本当はね。
好きだからちゃんとみてほしかった。
後輩とかじゃなくて一人の女として。
かまってもらいたかった。
好きってわかってもらいたかった。
でも私じゃダメなんだよね。
興味を引きたくて男とあって。
いつまで続くかわからない。
そんな片思いを抱えて。

「ずっと側にいてね。」
彼女にはなれない。
精一杯の言葉。
「仕事始めたら無理だけどな。」
簡単に終わる。
彼女だったら将来奥さんになって、側で支えれる。
でも、私は?

彼女と結婚する気がないと語る達也。

私はそんなの聞きたくない。

じゃあなんで付き合ってるの?

好きだからなんでしょ?

答えてよ。達也。
お願いだから一人にしないでよ。

いつも繰り返し言う。
”好き”も”彼女になりたい”も達也にとっては”おはよう”とか”こんにちは”にしか思えないのかな。

私は過去、現在、未来。
全てを理解して、達也が好き。

将来の夢を語る達也が好き。

仲間のために命をはる達也が好き。

でも…達也は私を見ていない。