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「萌佳~! 俺の愛しの萌佳ちーん!!」
..うわ、面倒臭いのが来た、
明るい髪をぴょんぴょん遊ばせた..
あー、説明するの面倒臭い。
まあ、一言でまとめるとチャラ男ね。
..そのチャラ男が、いつもの如く臭い台詞を吐きながらあたしの机へ駆け寄って来た。
..あ、因みに名前は遥真<ハルマ>っていう
見た目に似合わず、爽やかな名前なんだけどさ?
『………。』
「あら、いつもに増してご機嫌斜め? 可愛い顔が台無しよ!」
このカマ語どうにかならないのかな、うん。
普通にうざい。
『黙れ、禿げ。』
あたしが、軽く言い放った言葉に
遥真は目を大きく見開いた。
「ぬぁっ?! 俺まだまだ禿げてねーよ?! つかショックで禿そう!! 俺が禿げたら、萌佳の切った髪貰うからな!!」
『却下。』
あたしがそう言うと、目を擦りながら、グスングスンなんて言って嘘臭過ぎる泣きまねをする。
..ほんと、面倒臭い。
だけど、こいつといると飽きないんだよね。

