辛くて、甘いカラダ

『ねぇーお願い。数合わせでいいから!!』

「…分かった。今回で最後だよ?」

『わぁーありがとう。じゃぁいつものカラオケに今からね』
ブチッ――。
亜稀はいつも一方的に用件だけ伝えて
サッサと電話を切る。
それに、私が合コンを苦手なのを知っているくせに
いつも数合わせと言って呼び出す。
挙句の果てには「奈々子は出会いの場を大切にしてないんだよ」
とかなんとか変なうんちくを入れてくる。

はぁ…。嫌だなぁ…。
合コンはタバコ臭いし、チャライ男ばっか。
そんな事を思っているうちにカラオケボックスについた。
店の外には亜稀が遅いという顔をして立っていた。

「もぉー奈々子。遅いよー。」
やっぱり。遅いとか言われてもこっちは行きたくないんだから、
足取りが重くなるのは当たり前。

「もう皆来てるから早く早く」