「 希美ちゃん、
オレの好きな子は…
なっちゃんです。
でも、やっぱり…
オレ自分の年令ちゃんとわかってますよ。
大切だからオレが教えられることは全て教えたい。
そばで支えてあげたい。
もし…いつか、
なっちゃんがいい人をみつけて結婚するってなったときは…
離れてしまうかもしれないなぁ。
男らしくないけど見たくないから。 」


「 そっかぁ、
オレは親友に娘とられるのかな? 」


「 大輔くん、とられちゃうと思うよ。
二人ともね両想いみたいだしね。
なっちゃん!
聞こえてるでしょ?
おりてきなさい。 」


私はママの声に引き寄せられるように階段をかけおりた。
私の嬉し泣きな顔をみてママは。


「 なっちゃんは小さい頃から晴久くんのこと大好きなんだもんね。
だからメイクとかの仕事したかったんだもんね。
でも、なっちゃん。
思っていることは伝えないとね。
相手に伝わらないのよ。 」


ママが私の涙をふいてくれながら微笑んでいた。


「 なっちゃん!
オレはいつからか女性として好きになっていたんだ。
誰にも触れてほしくない。
だから自分のそばにと思った。
なっちゃん、
こんな歳が離れているけど結婚してくれますか? 」


「 ずっと晴久くんのことだけを好きでした。
晴久くんのお嫁さんになりたいです。 」


晴久くんが手をひろげて、
おいで!
といってくれてるような顔で待っていてくれる。

パパとママの前だからためらったけど、
ママが私の顔をみて優しい笑顔でうなづいてくれたから、
ずっと憧れていた晴久くんの腕の中へ飛び込んだ。


「 晴久!
オレのこと絶対、
お父さん!って呼ぶなよな! 」


「 はい、お父さん! 」


私が言ったら、
みんなが笑ってくれた。





end


2012/03/10