『はぁ～、疲れたぁ～』

私の名前は、藤波春歌！

夏花学園の高２です！

『あぁ～午後の授業サボっちゃおうかなぁ～！』春歌は大きなため息を尽きながらダルそうにしていた。

『何を言い出すかと思えば…春歌ったら、授業サボる何てアタシが許さないぞ～！』彼女は私の親友の、中原美月さん！ すごく頼りがいがあって、いろいろと助かります！

『だってぇ～！』でも私はどうしてもサボりたかった！
だから…。

『あっ！美月ちゃん、沢原先輩が居るよ！』

『ウソッ！何処に！』私は美月ちゃんが沢原先輩を探してる間に屋上から出て別の場所に移動した。

（ごめんね、美月ちゃん）そう心で想いつつ私は学校内を歩き回っていた。

と…その時！

（ドン）『きゃあ！』私は誰かにぶつかり転んでしまった。

『大丈夫？怪我はしてない？保健室行かなくて大丈夫？』ぶつかった相手は男の人だったらしく、優しく私に手を差し延べてくれた！

『あっ、ありがとうございます！』私はとっさに立ち上げり、相手に頭を下げた…が！

『…あれっ？…もしかして、春歌…？』相手は私の顔を覗き込み、訪ねてきた！

『えっ！…はい…そうです‥けど…？』私は首を傾げて答えた。

『覚えてない？…イツキだよ！』

（イツキ？どこかで…）

『もしかして！篠原イツキ？』私は大きな声を上げた！

『そうだよ！春歌！…嬉しいよっ！また君に会えるなんて！』イツキはそう答えると、私の手をギュッと握って来た。