「うん、ちょっとね」 「なに、悩み事ならきくわよ?いつでもお姉ちゃんに頼りなさいっ。はい、水と着替え。」 うう。優しくされると泣きそうになるよ。 「ありがとう」 「気分落ち着かせて。ゆっくりでいいから、話してみな」 「うん」 私はお姉ちゃんから受け取った水を飲み干し、部屋着に着替え、ソファーに腰をおろした。 「あのね─────」 何時間前かのことに遡る。 ── ─── ──────