いつものようにわたしは
「おはよーーー」

と声をあげながら教室にはいる

ガラ・・・っと戸のあくおとだけが響く

(こんなにあからさまに)

無視された


なかのよかった友達もすべてその一瞬でいなくなった

なぜか涙があふれてきた


でも我慢我慢といいきかせ席についた

しかたなく読書をしてあさの時間をすごした

誰かが
「あっ先生」

と言った瞬間いつものみんなにもどったみたいに

私に話かけてきた

わたしが呆然としていると

いままで一番仲のよかった萌が私の耳もとでささやいた

「ほらほらいつもみたいにしないと先生にばれるじゃん!」

「ど…どういう」

きこうとしたとき

キーンコーンカーンコーンチャイムがなった…

それと同時に先生の

「席について!」

という声が教室に響いた

それから毎日が苦痛だった


ある日曜


久しぶりにCDをきいていて

『ある曲』で突然目の奥が暑くなってきた