「うん、分かった。」 智幸が出した結論に反論はなかった。 いつか来る当たり前の事が今日決まっただけ。 同棲から同居。 だってあたし達別れてるんだから。 「部屋の荷物は?」 「全部捨てて」 「分かった。」 あたしと過ごした思い出さえも拒否をするのか。 彼女が捨てろと言ったのか。 それとも彼女に対する優しさなのか。 どれもこれも憎らしい。