携帯をバッグに入れると再び軽快な音が鳴り出した。 相手が女性だった事もあり警戒心が薄れたあたしは、 「なに?」 電話に出てあげた。 『・・・。』 なのに、なかなか話し出さない。 「何か用?!」 だから、もう1度聞いてあげた。 『ファミレスに居るんです。』 それさっきも聞いたから。 「で?!」 イライラしながらも聞いてあげてる自分って偉い!! 自賛しながら相手の次の言葉を待った。 『だから来て下さい。』