白と黒のチビ美奈子を頭から追っ払い、絶対に終わりにしてやると決心した。 「智幸?」 「ん?」 空気のように会話してた頃が嘘みたいに、いざとなると言葉が出て来ない。 違う。 選ばなきゃいけない言葉が分からない。 あれこれ迷っていたのに先に智幸が告げた。 「もう、あの家には帰らない。」 望んでいた結末を。